長く美容師をしているといろんなタイプの美容師さんとの出会いがありました。
- 美容学校を卒業して美容室に就職してくる新人美容師
- 自分が働いているサロンのスタッフ
- 外部講習で出会った他のサロンの美容師さん
- 雑誌やメディアなどで活躍している有名美容師さん
本当に多く美容師の方と関わり合ってあってきました。
その中で美容師をしていくうえで向いている性格の人の共通点が見えてきました。
今回は私が美容師を17年間していた経験を基に美容師に向いている人について書いていきたいと思います。
今回の記事も私の主観が結構入っていますのでご了承ください。
美容師の仕事に向いている人
美容師に向いている人には今から書く5つの共通点がありました。
私の知っている多くのお客様に支持される美容師はこの共通点を複数持っています。
人と接するのが好きな人
美容師をしていくうえで絶対に避けて通れないのが人付き合いです。
人との関わりが好きな人や、人と話をするのが好きな人は美容師に向いている性格でこの仕事を続ける為に一番必要なことだと思います。
美容師の仕事の人間関係は
- 美容室内のスタッフとの人間関係
- お客様
- 材料を運んでくれる業者の方
など多くの人とのつながりの中で成り立っています。
スタッフと協力して仕事をしていきながら、日々来店されるお客様との接客上の会話などを常にしていかなければなりません。
良好な人間関係を築ける人が美容業界で長く仕事を続けていけるケースが多いです。
技術だけうまくてもお客様からは支持されません
『どんなヘアスタイルにしてもらえるか?』より『誰に切ってもらえるか?』
を優先するお客様は意外と多いのです。
何かを追及していく性格の人
接客業でありながら職人の側面もある美容師は技術を追求していける人でなければなりません。
シャンプーでもっとお客様に喜んでもらえるにはどうすればいいか?
もっときれいなカラーリングをするにはどうすればいいか?
このヘアスタイルはどのようにカットすれば切れるのか?
など常に自分の技術に対して『なぜ?』『どうすればいい?』を考え続け『改善点方法』を探していく繰り返しをずっとしていく事になります。
特に自分で物事を考えて調べていく姿勢がないとスタイリストになったら人に教えてもらう機会が激減していくので、何かを追及していく性格の人でないとお客様に指名し続けてもらうのは難しいでしょう。
小さなことでも少しづつ改善していく事で良い仕事が出来るようになります。
粘り強い性格の人
美容師の仕事や技術は専門学校で習う技術だけでは実際の仕事では事足りません。
美容師として一連の仕事(カットやカラー、パーマ)を出来るよになるには早くて3年はかかります。
就職して挫折する人は思っていたより美容師の仕事は簡単ではないという現実を突きつけられるからです。
美容師は最初の一年で30%近く離職して
5年後に美容師をしている人は50%
10年以上続く人は10%程度になります。
毎日営業時間が9時間ほどあり、営業後に2~3時間の練習をする毎日が3年間以上続くと考えると嫌になりますがそれを乗り越えて頑張り続けることが出来るかどうか?が大切なのです。
「美容師になる為には器用さが必要じゃない?」とよくお客様に聞かれますが私は
「器用さよりも、粘り強く練習に取り組めるかどうか?が大事です」
と答えています。
私の後輩にはスタイリストになってからお客様に指名してもらえず悩んでいる後輩がいました。
カットが上手くなってお客様に喜んでもらおうと「毎日営業後にカットウイッグで5スタイルカットしてから帰る」といったレッスンを3か月の間毎日行っていました。
結果的に多くのお客様に支持されるようになり現在は店長としてお店を引っ張っています。
大変な営業後にどれだけ自分のスキルを磨き上げる努力をし続けられるか?がとても大切なのです。
<レッスンに関する記事>
オシャレをするのが好きな人
オシャレに興味関心が高いというのも美容師に向いているか向いていないかに関係してきます。
オシャレが好き=美意識が高い
という事ですからそこまで興味のない人と比べると
最新のヘアスタイルやカラー、メイク、ファッションまで
トレンドに対する情報の感度が高いので常に新しい情報をお客様に提供することが出来ます。
オシャレな美容師とそうでない美容師のどちらにカットされたいか?
どちらの美容師にお勧めされたシャンプーやトリートメント、スタイリング剤を買いたいか?
となれば前者になるでしょう。
自分自身がオシャレな人や関心が高い人はそれだけでお客様に支持されるアドバンテージを持っているのです。
きれいな人やかっこいい人の言っていることの方が信頼性が上がるという心理学の研究もあります。
<関連記事>
新しい事にすぐにチャレンジできる人
美容業界は変化が目まぐるしいです。
数年前に当たり前だった技術の方法はもう新しくなって速くきれいに仕上げることが出来る方法に変わわっていることもあります。
流行りのヘアスタイルもどんどん変化しているので常に新しい技術の習得や情報を学んでいき
一年前の自分と今の自分を比べて今の自分の方が成長して新しいことをお客様に提供できているかどうかが重要になってきます。
残念ながら情報の感度は年齢を重ねるたびに落ちていきますので美容師の中には10年前の技術や情報で止まっていしまっている美容師もいます。
そのことについて詳しく書いている記事はこちらです
美容師として常に自分をアップデートしていくために今の自分の経験を大切にしていきながら新しい事に挑戦していける性格でなければならないのです。
まとめ
美容師に向ている人をまとめると
- 人づきあいが好きな人
- 何かを追及していける人
- 粘りづよい人
- オシャレな人
- 新し事にチャレンジできる人
になってきます。
これらを全て兼ね備えている人はほとんどいませんがこの中の3つ以上当てはまっている人は美容師として向いている人だと思いますし多くのお客様に支持してもらえるでしょう。
今回のコラムはここまでです。
次回は美容師に向いていない人に関して記事を書いていきます。
それでは!!