『ベネッセホールディングス』が安値を更新していたので買ってみた <株主優待投資>

ベネッセホールディングスを買った理由

三月末は最も配当金と優待品の権利が確定する企業の数が多い月となっています。

私もこの三月末アメリカのシリコンバレーバンク(SVB)の破綻をきっかけにした株価の下落タイミングで以前から狙っていた企業が安値を更新していたので購入しました。

それが『ベネッセホールディングス』

とても株主優待が魅力的でありましたが株価が少し高かったのでずっと買うタイミングを伺っていましたので安く買えて本当に良かったです。

ではベネッセホールディングスの株にはどんな魅力があるのか解説していきたいと思います。

株主優待が非常に魅力的

ベネッセの株主優待は3月末と9月末の年2回100株保有していると自社グループ商品を中心としたカタログが貰えます。

カタログの中身は

  • 出版物
  • 通信販売商品
  • クレジットカードポイント
  • カタログギフト

などがあります。

<株主優待内容のリンク>https://www.benesse-hd.co.jp/ja/ir/doc/yutai/kabunushiyutai_53.pdf

私はこのカタログギフト内のカタログギフトに非常に注目していて

ベネッセの製品に興味がない人でもカタログギフトを選択すれば、食べ物や飲みもの、日用品などが含まれています。

それらがなんと年2回あるのが非常に魅力的!

ほとんどの企業が3月や9月など年一回だけなので他社と比べても沢山もらえて嬉しい内容になっています。

優待と配当金を合わせて利回りが5%ある

2023年4月18日の株価が1920円

配当金は年2回3月と9月で一株当たりの配当金は60円。

配当利回り3%

優待品は2000円相当の株主優待が年2回で4000円

優待利回りが約2%

総合利回りが約5%

株主優待銘柄としては非常に優秀と言えます。

株価が年初来安値を更新した

この銘柄は2021年7月に2817円の高値を付けてから徐々に下落傾向にあり、2023年の高値は2053円でそこからは1900円台を推移しています。

やはりコロナ禍の影響を受けて業績が悪くなっていますが企業は業績回復のために事業改革をしていて、徐々にコロナ前の水準に戻そうとしています。

ベネッセホールディングスはどんな企業なのか?

女性
女性

『ベネッセホールディングス』の名前は聞いたことがあるけどどんな企業なのかな?

子供教育のイメージしかないわ。

ピッピさん
ピッピさん

身近にかかわってくるっサービスしていたり、調べると意外な事業まで展開している企業だとわかるよ。

ベネッセホールディングスの主な事業

ベネッセは主に3つの事業を展開していて

  • 国内教育
  • 介護、福祉
  • 幼児教育

であります。

国内教育

ベネッセは国内教育の分野においてデジタル機器を用いた通信教育事業とグローバル社会のために英語教育、学習塾や大学入試模試などにも力を入れています。

自学自習の育成「進研ゼミ」では、一人ひとりの成長段階・個別ニーズに合わせて、デジタル教材と紙の教材をベストバランスでお届けしています

英語教育 「聞く」「読む」「話す」「書く」の英語4技能を身に着けるための教材を強化しています。

学校向け教育事業 大学入試模擬試験「進研模試」をはじめ英語4技能検定「GTEC」など学校向けの教育支援をしています。

塾/教室 学習塾・予備校や子ども向け英語教室の運営をしています。

*ベネッセホールディングスIR資料から引用

ピッピさん
ピッピさん

有名なのは『進研ゼミ』や『進研模試』といったところで

最新のデジタル教育に切り替えていっています。

関連する企業

(株)ベネッセコーポレーション、(株)東京個別指導学院、(株)アップ、(株)東京教育研(鉄緑会)、(株)お茶の水ゼミナール、(株)進研アド、(株)ベネッセi‐キャリア、(株)ベネッセビースタジオ、Classi(株)ほか

介護福祉

入居・在宅介護のサービスは都市部の住宅地を中心に343拠点(2022年3月末現在)の高齢者向け住宅(有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など)を運営するほか、在宅介護・通所介護サービスを提供しています。

配食サービスは「ベネッセのおうちごはん」は、季節感のある日替わりの献立で、美味しく栄養バランスのとれたお食事をお届けしています。

保育・学童サービスは首都圏中心に保育園65拠点と学童施設34拠点を運営(2022年4月1日現在)。未来を生きる子どもたちの可能性を伸ばすことを目標にした園・施設運営を行っています。

*ベネッセホールディングスIR資料から引用

ピッピさん
ピッピさん

教育のイメージが強かったけど高齢化社会を見据えて介護や福祉事業もどんどん展開しています。

関連する企業

(株)ベネッセスタイルケア、(株)ベネッセMCM、(株)ハートメディカルケア、(株)ベネッセパレット、(株)ベネッセシニアサポート

幼児教育

日本での事業>

こどもちゃれんじ 「こどもちゃれんじ」では、幼児期に学んでおきたい多彩なテーマを網羅し、年齢ごとに「興味をもつ」「自ら考える」きっかけをつくります。また、幼児期からの英語経験や習熟度に合わせた英語教材を幅広く展開しています。

<中国・台湾>

中国・台湾 中国、台湾などの国や地域で、「こどもちゃれんじ」事業を展開しています。各国、各地域のお客さまに寄りそいながら、一層の成長を目指します。

*ベネッセホールディングスIR資料から引用

関連する企業

(株)ベネッセコーポレーション、倍楽生商貿(中国)有限公司、PT.Benesse Indonesia ほか

妊娠・出産・育児 妊娠中から子育て中の女性の声を活かし、毎日の生活に役立つ情報や商品をお届けしています。

くらし 生活情報の提供や、お客さまとのコミュニケーションの「場」を通して毎日のくらしをサポートします。

ペット 雑誌やウェブを通して、ペットと共に過ごす豊かなライフスタイルを支援します。

*ベネッセホールディングスIR資料から引用

ピッピさん
ピッピさん

この分野がベネッセで最も知られている『こどもちゃれんじ』『たまごクラブ』『ひよこクラブ』『いぬの気持ち』なんかがあって主力の事業になっています。

日本の人口減少で市場が縮小する傾向があるので人口世界一の中国や台湾にも事業を拡大しています。

関連する企業

(株)ベネッセコーポレーション ほか

ベネッセホールディングスの今後の展開

ベネッセホールディングスはコロナ禍において業績が悪化したこと背景に2030年までの中期経営計画を発表しています。

  1. 2021年までに2019年度をこえる売り上げ、営業利益の回復
  2. 2023年から2025年までに既存事業の売上高年平均3%以上アップ
  3. 2025年 営業利益8%セント以上、ROE10%以上

既存事業を強化してコロナ後の日本の少子高齢化、デジタル教育分野の拡大、海外進出を柱に今後は企業を成長させていくようです。

更に新事業として大人や社会人向けの教育事業の展開も考えており労働人口の減少による労働力の低下を見越して一人一人の労働スキルの上昇も視野に入れているそうです。

ベネッセホールディングスの企業分析

ベネッセホールディングスの事業ないようや今後の展開について解説していきましたが、株価の指標や財務状況、決算状況などはどうなっているのでしょうか?

  • 株価指標
  • 財務状況
  • 決算状況

から分析していきます。

ベネッセホールディングスの株価指標

株価や指標は2023年4月18日の状況です。

  • 株価 1925円
  • PER(株価収益率) 16.15倍
  • PBR(株価純資産倍率)1.20倍
  • EPS(一株当たりの利益)116.44円
  • ROE(自己資本利益率)0.70
  • ROA(総資産利益率)2.80

株価指標をみるとPERは15以下が割安と言われていますので悪くない数字かと思いますがROEの低さが気になります。

ROEは15、日本株の場合は10以上は欲しいところ、ROEが低いという事は資金効率の悪い経営状況ですので改善していく必要ありです。

ベネッセホールディングスの財務状況

  • 純資産 5131億3700万円
  • 自己資本 1569億4400万円
  • 自己資本比率 30.6%
  • 有利子負債 381億8700万円
  • 利益余剰金 1321億1600万円

自己資本比率が40%あるとつぶれない企業と言われていますのでこのあたりが気になるところです。

ベネッセホールディングスの決算状況

  • 売上高 3089億1900万円 前年比-6%
  • 営業利益 209億8300万円 前年比-9.7%
  • 経常利益 175億400万円 前年比-10.6%
  • 親会社に帰属する純利益 119億9800万円 29%

社会人事業や老人ホームの利用者の拡大て増益していたが、子会社のベルリッツ株を譲渡した事による売上高200億円の減益と
中国・台湾でのこどもちゃれんじの在庫不足が減益の主な理由です。

営業利益の減少は進研ゼミの教科書内容の改訂費用と介護施設の水道光熱費の増加、ベルリッツの営業損益28億円があったからですが、法人税の減少で最終的に純利益は増加しています。

コロナ禍で売上高や利益の減少があったものの経営は改善せれつつあるようで、さらには事業拡大の投資もここ数年よりも増加傾向にあります。

ベネッセホールディングスのまとめ

ベネッセホールディングスは現在株価だけ見るとここ数年でとても安くなっております。

しかし新事業の社会人事業、海外への進出、子会社の譲渡による財務改善などによって少しづつではありますが、経営は上向きになっています。

私がここの株を購入した理由は先に挙げた以外にも『しまじろう』と言う子供向けのコンテンツを持っているといった事があります。

大人と違い、子供は毎年産まれて成長していくのでコンテンツに飽きたとしても、新たな子供がコンテンツの顧客になってくれる、この顧客の循環が強みと考えています。

株主優待はまだ届いていませんが届き次第ブログでアップしていこうと思っています。