美容学生の2年間バイトをしながら学生生活を送る人は多いと思います。
バイトをする目的は
「遊ぶお金が欲しい!!」
「オシャレな服を買いたい!!」
ではないでしょうか?
しかしバイトで得られるのはお金だけではなく、社会人として働くことの厳しさや経験もあると思います。
「美容師になる!!」
という夢があって美容学校に通っているのであれば
アルバイトも美容室で働くのが最もいいと私は考えております。
現在美容業界は人手不足ですから何もわからない学生や大人を雇うよりも美容学生をアルバイトで働いてもらいたいと思っている美容室オーナーは多いはず。
今回は現役美容師の私が自分の経験談に基づいて
『美容学生がアルバイトとして美容室で働くことのメリットやお勧めな理由』
について書いていきたいと思います
結論 美容師としての実践スキルが身につくから
美容学校で習う実技では現場であまり使わない
私自身、美容学校を2年間通い美容師免許を取得しましたが最初に働いたサロンではシャンプーから練習開始でした。
15年前だとまだほとんどのサロンが『サイドシャンプー台』であった時代に私が就職したサロンは『リアシャンプー台(バックシャンプー)』のサロン
美容学校時代には何時間、何十時間とレッスンしたサイドシャンプーは現場では使えない技術…
学生時代の友人はサイドシャンプー台のサロンでしたがそれでも最初からシャンプーをやり直す練習でした。
この時、学校で求められる技術レベルと実際の仕事で求められる仕事のレベルには差がある事を痛感しました。
結局シャンプーに合格するのに営業終了後に夜の11時までレッスンし期間も1か月を要しました。
おそらく美容学生が最も練習するであろうワインディングも実際の現場ではあのような巻き方をすることはほぼありません。
パーマはカットされたヘアスタイルに対しても様々な要素を考慮しながら巻いていくので画一的にきれいにロッドを巻けるだけではいけません。
巻き方も平巻きだけでなく縦巻き、スパイラル、逆巻きetcと複数あります。
このように美容学校の実技授業で得れるものは
実際のサロンワークの仕事となると
ほぼやり直して新たに覚えなおす必要があるのです。
美容学校教育はあくまで美容師免許を取るための教育
美容学校に通う目的は
『美容師免許を取得するための学校』
というのが実態です。
実際に美容師免許がないとお客様をカットしたりしてお金をもらう事は法律で禁止されていますので
美容師として一人前になる為には免許の取得は必須要素
学校に通うのは無駄ではありません。
学生生活を楽しむのも人生において大切なことですし
学生時代の友人は今後の美容人生でもきっと助けになる存在です。
私も美容学校時代の友人は私の性格や生き方を変えてくれた友人たちばかりで今でもとても感謝しています。
ですが、あくまでも美容学校は美容師免許を取るための教育をメインで行うので
現場で使える技術を習得するには他の方法で身に付ける以外にありません。
美容師の仕事が身につくのは実際に美容室で働くのが一番
そこで一番いい方法が学校が休みの土日や祝日に美容室でバイトをさせてもらう事です。
平日も学校の授業があるので休みが欲しい場合は土日のどちらかだけでも構いませんし
フルタイムで働かないで営業時間の半分でも働くといいでしょう。
お勧めする理由は
- 現場の空気感に触れることが出来る
- お客様との接客になれることが出来る
- やる気があれば実技を教えてもらい合格したら営業で入客できる
- バイト先のサロンでそのまま働きたければ就職に非常に有利
- 早くスタイリストとしてデビュー出来る足掛かりになる
といったように多くのメリットがあります。
新卒の美容師からよく聞く言葉で離職理由にもなる
「思っていた美容師の仕事と違う」
という事が学生の段階で分かるのは非常にいいことです。
実際に働かないとわからない美容師の仕事の裏側や
どれくらい技術や接客をお客様にすることが難しいか?
という事を肌で感じることが出来るのです。
よりやる気がある人ならば掃除や片付けなどの雑用だけでバイトをするのではなく
サロンの美容師さんにシャンプーのレッスンやカラーリングの塗り方、ブローの仕方などを教えてもらえないか頼んでみるのもいいと思います。
毎日営業終わりにレッスンさせてもらえることが出来るとは限らないですが
美容学生の2年間レッスンを教えてもらえば相当のレベルになることは間違いありません。
実際に営業中にお客様の髪の毛をシャンプーさせてもらえたり
カラーリングさせてもらう事やブローさせてもらえたりといった事が出来るようになります。
良い美容師にいち早くなろうと思うならコンビニや居酒屋のバイトをするよりも美容室でバイトをするのが最もいい方法だと私は思います。
バイトとはいえ美容師になりたいと思ってバイトに来ている学生には
美容師は真剣に指導してくれますよ。
バイト先での実技練習は就職後に必ず役に立つ
バイト先でそのまま就職すれば今の段階で出来る仕事からスタートですのでとても早く毎日の仕事に慣れるはずです。
もしバイト先で就職するのではなく他に自分が働きたいという美容室があるのであったとしても
バイトで身に付けた経験や技術はきっと役に立ってくれます。
今まで美容学校時代の2年間学校教育だけの美容師とバイトとはいえ現場で働いた人とではスタートラインが全く違うのです。
お客様に対する接客や美容師としての心構え、実践で身に付けてきた技術などは裏切ることはないでしょう。
おそらく同期入社のスタッフと比べても頭一つ抜けた存在になれると思います。
私の働いているサロンにも学生時代から真剣に美容室でバイトしていたアシスタントがいますが
接客や技術、社会人としての仕事の責任感など
同期のアシスタントと比べても差がはっきりと出ている人もいます。
おそらくスタイリストになるのも一番早いでしょう。
まとめ
私が美容学生に美容室でのバイトをお勧めする理由をまとめると
- 美容室の現場の雰囲気がわかる
- 実際のサロンワークを経験して技術、接客を身に付けることが出来る
- 美容学校で教えてくれるのとは違う現場で使える仕事を教えてもらえる
- 就職に有利
- 就職後もいち早くスタイリストになる足掛かりになる
といったメリットがあります。
私は半年間だけ美容室でバイトしていましたが
もっと本気でやればよかったと後悔しています。
バイト代ももらえて将来必ず役に立つスキルが身につく美容室でのバイト
一度考えてみてはいかがでしょうか?