こんにちは現役美容師のピッピさんです!
- 客単価を上げる
- 客数を増やす
根本的にはこの2つしかありません。
客単価と客数のジレンマ
客単価と客数には相関関係があります。
- 客数が多くなると客単価は低くなる
- 客単価が高くなると客数が少なくなる
この図式が当てはまります。
『今回は自分一人で仕事を回しているフリーランスとワンオペ美容師』についての話です。
スタッフが10人以上いるサロンですと少し話が変わってきますのでそれについては後に書いていきます。
客単価が高くなる客数を少なくせざるを得ない
客単価が高くなると、一人当たりのお客様が滞在する時間が長くなり施術するメニューの数も多くなっていきます。
サロンの営業時間は8時間プラス休憩1時間としても実際は決まった休憩時間などなく9時間働いている状態が基本です。
1人で全ての施術を行う場合
- カット1時間
- カットカラー2時間
- カットパーマ2時間
- パーマカラー3時間
- 縮毛矯正3時間
- 縮毛矯正とカラー4時間
といったようにメニューが多くなれば必要な時間も長くなります。
- カット料金5000円
- カラー料金6000円
- カットパーマ1万2000円
- 縮毛矯正2万円
の料金設定で
縮毛矯正カラーが2人とカットのみ1人
総客数3人
客単価は1万9333円
カットカラー4人とカット1人であれば
総客数5人
客単価9800円
カットのみ9人
総客数9人
客単価5000円
自分技術を気に入ってくれてファンのお客様が増えてきても自分一人では一日に対応できる人数はこのくらいが現実的です。
つまり
- お客様が増えても客単価が高いとお客様が予約を取れずに失客していく確率が上がる
- 失客が増えるとお客様自体の客数が減少する
といったジレンマを抱えることになります。
美容師は自分の時間を一人のお客様に一対一で施術しなければならない性質上売り上げの限界がある業種になるという事です。
最近の美容業界では客単価(お客様一人当たりの支払う金額)が高くなるようにプラスメニューを提案していきましょう!! とよく言われるようになりました。 私の働いているサロンでは10年前のお客様の平均客単価が7000円台、平均の高い[…]
客数が多くなると客単価を上げづらくなる
では客数が多くなると客単価を上げられなくなるというのはなぜでしょう。
先程と条件を同じにして考えると
カット9人の予約が入っている状況で一人のお客様がカラーリングをしたいと言ってくれたとしても次の予約のお客様がいるのでお断りする必要性が出てきます。
また、自分がこのお客様にパーマをかけた方がいいなと思っていても次の予約の関係上提案をあきらめるしかないといった状態になります。
さらに問題なのは客数が多いと自分が働く時間が長くなり体力的にきつくなります。
基本的にカットのみのお客様であれば自分がシャンプー、カット、ブローを全部休みなくする必要があります。
カットカラーの場合はカラーリングの放置時間が20分から30分ありますのでそこで休憩をとれます。
パーマや縮毛矯正も同じで薬剤の放置時間に少し休憩をとれますのでまだ体への負担は少ないのです。
客数が多くなってくると
メニュー提案が出来なくなり客単価が低下していき体力面でもきつい仕事になってしまう
といったジレンマがここでも出てくるのです。
段階を経てそれぞれを高くしていくのが理想的
客数と客単価のジレンマの話をしたところで解決策はないのでしょうか?
私なりに解決策がありますので解説していきたいと思います。
客単価→客数→客単価の順番で売り上げを上げる
『客単価→客数→客単価』の順番で売り上げを上げていくのがまずは理想的だと私は考えています。
何故かと言うと
『最初はみんなお客様は少ないのが当たり前』
だからです。
スタイリストになってすぐは指名してくれるお客様の人数は知れています。
ですので予約がいっぱいでメニュー変更が出来ないなどと考えないで
お客様に自分のいいと思う施術を提案していき客単価を上げていきましょう。
客単価1万円のスタイリストが100万円の売り上げに必要な客数は100人ですが、客単価5000円のスタイリストであれば200人担当しなければなりません。
100人を集客するのがどれほど難しいか?考えればすぐに答えは出ます。
ですので最初は客単価を上げていく方向で考えればいいでしょう。
そして自分を指名してくれるお客様が増えてくればおのずと客数を多く対応しなければならなくなります。
もし自分のことを指名してくれるお客様であれば追加メニューが当日にできなくても1週間後にもう一度来ていただけないか交渉してみたり、次回来店予約してもらうなどの方法でお客様を失脚させないように提案していきましょう。
上手くいけば、予約枠は常にいっぱいの美容師ですが失客率は下がってくるはずです。
この段階まで来るとお客様への対応力や技術のスピードも上がってきていますので同じ営業時間でも多くの客数をこなしながら以前よりも多くのメニューをするお客様にも対応できるはずです。
このようにして『客単価→客数→客単価』の順番で行くと無理なく売り上げを上げていけると私は考えています。
スタッフの人数も関係する
今まで書いてきた内容は一人でお客様に対応する場合の話です。
もしサロンのスタッフ人数が多い場合は一日に対応できるお客様の人数は多くなります。
基本的には
客単価→客数→客単価の順番は変わりません
スタッフが多くても美容師の支持を集めていく過程は変わらないのです。
しかし、スタッフが多ければ客数を増加させながら客単価をさらに上げたとしてもアシスタントに手伝ってもらえますので一気に売り上げを伸ばしていけます。
やはり美容師はスタッフ間で協力してお互いの数字を伸ばしていく必要があります。
自分のスキルで一日で対応できる人数も変わってくる
技術のスキルが高くなればおのずと施術時間を短くできます。
現在私の場合は
- カット45分
- カットカラー1時間30分
- パーマ1時間30分
- パーマカラー2時間30分
で仕事を終えることが出来ます。
ある程度年数を重ねていくと施術時間が短くなり他の美容師と比べて同じ時間で多くのお客様を対応できるようになります。
他のサロンの美容師の方はカットパーマ1時間で終わると聞いていますのでまだまだ改善や勉強していかなければなりません。
カットの速い美容師と遅い美容師さんが美容師には存在していますが 私は比較的早い方の美容師だと思います。 カットが速いとお客様を時間内に帰って頂くことが出来たり 余裕をもって終わらせることもでき 一日の中で多[…]
今回の記事のまとめ
今回の記事をまとめると
- 客単価を上げると客数を対応できなくなる
- 客数を多くすると客単価を上げにくい
ジレンマが美容師にはある。
その環境でも『客単価→客数→客単価』の順で売り上げを上げていくのが順当
- 最初は客数が少ないので客単価で売り上げを上げる
- 指名客を増やす
- 指名客を維持しながら客単価を上げていく
といった順番で売り上げを上げていきましょう!
今回の記事はここまでです!
今後も美容に関するコラムを書いていきますのでよろしくお願いします!