株式投資と聞いてほとんどの方が私には縁のないお金持ちの人がしていること、毎日パソコンの前に座って数字やら記号の、グラフとにらめっこしながらトレードしている。
そのようなイメージを持っている方は多いのではないでしょうか?
実はそのようなイメージはステレオタイプなイメージであって実際はそのような事はないのです。
では実際に株式投資とはどのようなものかを解説していきたいと思います。
株式投資って何だろう?
株式投資とは企業(会社)が運営したり、起業するための資金を調達する方法です。
個人で何かの会社を始めるとなるとある程度の資金が必要になってきます。
飲食店では1000万円程、もっと大きな事業を始めるとなるとより大きな資金が必要になります。
そんなお金を自分で用意することはほとんどの人には出来ません。
しかし株式会社にすることでその会社の株式をこの会社の事業なら今後成功しそうと考えてくれる投資家や、知人、家族に株式を買ってもらう事で資金を調達していく方法です。
基本的に私たちが買う事の出来る株は上場している企業の株式で日本には約3700社ほどあり、中には私たちがよく聞く企業
- ソフトバンクグループ
- マクドナルド
- ファーストリテーリング(ユニクロやGU)
- トヨタ自動車
など大企業の株も購入できます。
それらの株式を購入することで企業の資金の一部を投資していることになりオーナーの一人になることが出来ます。
株式を持っていることで株自体の価値が上昇したり、定期的に配当金を受け取る事や、企業によっては株主優待を手に入れることが出来ます。
これが株式を買うという事です。
簡単に株式について説明していきましたが、次になぜ株式を持っていることがお金持ちになることにつながるのか説明していきます。
世界のお金持ちは現金をあまり持っていない
世界にはとんでもないお金持ちがいます。皆さんもフォーブス誌の世界長者番付を聞いたり見たことはあると思います。
有名な人たちでは
- Amazon CEO ジョフ・ペソス
- Microsoft ビル・ゲイツ
- フェイスブック マーク・ザッカーバーグ
- テスラ イーロン・マスク
などがいます。
もちろん日本にもいて
- ソフトバンクグループ 孫 正義
- ファーストリテーリング 柳井 正
- 楽天 三木谷 浩史
などは有名な方たちです。
この人たちがなぜお金持ちなのでしょう?
- ビジネスが成功したから?
- 多くの現金をもっているから?
- 貯金がすごいある?
それはそうなのですが実はお金持ちの人たちは現金の保有額や、貯金額は実際私たちが思っているより少ないのです。
彼らは自分の企業の株を投資家に買ってもらい、それらの株式を自ら保有している割合が多いのでお金持ちなのです。
なのでお金持ちがどれくらいお金持ちなのかを表す際には『資産』と言う言い方をして、資産は現金の他、株式、不動産、債券なども含みます。
これらの合計が資産であって、現金を持っている割合は少ないのです。
一般の人はこの資産の配分が現金の貯金や持ち家、車、保険が大きな割合を占め、お金持ちは株式や債券、不動産の割合が多いのです。
お金配りおじさんはなぜお金持ちなの?
最近お金配りおじさん事、元ZOZOの前沢氏がなぜあれだけお金を持っているかは、自分の持っていたZOZOの株式と共に経営権をヤフーに売った事で大量のお金を手にしているのです、社長のころから貯金をとんでもな程していたわけではないのです。
いかに株式が資産の割合の多くを占めているか分かる例です。
株式投資のメリット
株式投資がいかにお金持ちに必要な物だとわかったところで、私たちが株式投資をしていく事でどんなメリットがあるか解説していきます。
株式投資のメリット
- 株価の上昇で資産が増える
- 株式を持っていることで配当金が入る
- 企業によっては株主優待が貰える
- インフレに強くなる
になるでしょう。
1、株価上昇で資産が増える
株の醍醐味はこれにつきます、株価が1000円の株が2000円になれば資産が倍になります。
株価はその株を買いたい人と売りたい人の需要と供給によって決まります。
企業がいい商品を世に出したり、いいサービスを提供して利益を出すことで今後よりよい商品やサービスを提供してくれるのではないかと考える投資家が株を買ってくれる。すると株自体の価値が高くなり株価が上昇していきます。
おおむねこのような形で株価は上がっていきます。
2、株式を持っていることで配当金が入る
企業は株に投資してくれた投資家に対して利益の一部を配当金という形で株主に還元してくれます。
日本の企業の配当金の利回り平均は2%程ですが、中には4%、5%の企業もあり、高配当株ともいわれます。
中には配当金を出していない企業もあるので気を付けてください。
(例)1株1000円の株を100株持っていて利回り5%なら年間受取配当金は5000円
配当金は権利確定日にその株を持っていることでか配当金が約3か月後に指定口座に振り込まれ、完全な不労所得になりますので持っている株が多いほど配当金の額も増えていくのです。
日本の銀行預金に対してついてくる利息は0.001円ですので使う予定のないお金を銀行預金にするくらいなら株を買っておいた方が利回りが良いと言えるのです。
3、企業によっては株主優待が貰える
日本の株式企業には株主優待という日本独自の制度があります。
一定の株式を保有している株主には
- 自社製品
- 自社サービスの割引券
- クオカード
などがもらえます。
テレビで人気になった優待投資家の桐谷さんはこのような企業の株を大量に保有しています。
株主優待は配当金とは別にもらえるので優待品の価値があれば、総合的な利回りも上がりますのでかなりお得‼
4、インフレに強くなる
インフレとは何か?インフレとは物の値段が上がっていき、相対的にお金の価値が下がることを言います。
例えると今年、一つ100円だった駄菓子が次の年には110円になっている状態で、この時自分の持っている100円は駄菓子を買うための110円を買う事が出来なにためにお金の価値が10円分下がった事になります。
現在の日本では長い事インフレになっていませんのであまり実感がないですが、今後日本の経済が良くなっていくとともにインフレすることは十分あり得ます。
つまり現在100万円の貯金があったとしても、10年後はインフレにより今より物価が10%上昇していた時には貯金していた100万円は100万円分の価値を失う事になります。
その点株は価格が変動していきます、物価が上がればその分企業の業績も上がるので、株価上昇を狙うことが出来ます。
このように株を持っていることは今後くるかもしれないインフレに対処することが出来ます。
株式投資のデメリット
そんなメリットの多い株式投資ですが、デメリットもあります。
- 株価が下落する
- 企業が倒産する
- 配当金が減配する
- 株主優待の改悪、廃止
が挙げられます。
1、株価が下落する
株で損をするとはまさにこのことで株価が下がれば資産価値が下がります。
最近ですと2020年のコロナショックで一時期日経平均株価は30%以上の下落をしてしまい多くの投資家が株を手放す決断をしました。
株価は上がるよりも下がる方がスピードが速いのも特徴でこのような社会的な要因以外でも、企業の業績の悪化や不祥事、配当金の減配や優待の改悪、によって株価が下落することもあります。
2、企業が倒産する
企業が倒産した場合株は価値を失います。
倒産する前に業績が悪化して株の価値が下がってきますので、危険と感じた場合は損切をして投資資金が0になってしまう事に対処しましょう。
3、配当金の減配
配当金目的に株式に投資していた場合、企業業績の悪化によって配当金を出せなくなることも考えられます。
配当金減配は株価にも大きく反映され、減配発表すると株価も大きく下がります。
配当金の減配や無配になり、更に株価下落のダブルパンチはかなりの損失につながります。
4、株主優待の改悪、廃止
こちらも配当金の減配や無配と同じで業績の悪化により、優待内容が悪くなったり、無くなってしまったら、株価も下落します。
最近、上場企業は株主優待の廃止を進めていることが多く注意が必要です。(なぜ廃止方向にしているかは別の記事で詳しく書いていきます)
株式投資まとめ
- 株式とは企業の資金集めの方法である
- 世界のお金持ちは株式を中心とした資産によってお金持ちになっている
- 資産の多い人ほど現金の保有割合が少なくなっていく傾向にある
- 株は価格の上昇が期待できるが下がるリスクもある
- 配当金の利回りは銀行預金より高い
- 株主優待で更に利回りが上がるものもある
- インフレにも対応できる
- 配当金、優待は利回りが下がることもあればなくなることもある。